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判断・・・

2005年10月30日

ご存知の方は多いかと思いますが、選手権のファイルーボツワナ戦での決勝点が残り1秒、キックインが1タッチしてゴールイン。
触った触ってないが問題に・・・
そしてボツワナの勝利。
昨年の覇者が予選で姿を消したわけですね。。

この手の判断はとても難しいです。
ボールが早ければ早いほど。トップクラスの選手のボールのスピードにはなかなかついていけませんからね。
ただその為に2人で見てるって事なんですがね。。。
その微妙な所を見極めるために審判はいるわけですしね。。
その判断で試合の展開や結果が変わってしまう。勝負においては重要なファクターでもあります。
審判が悪いと言ってしまえばそれまでかもしれませんけども・・・

この試合に限らず、ましてはフットサルに限らずサッカーやその他のスポーツでも常に審判問題が取りざたされてます。
変な話裁判やそういった事例もそうだと思いますが。。
限りがない話になってしまいそうですね。。。

ただ特にフットサルは審判問題が常にクローズアップというかクローズどアップされています。
僕は仕事上審判をします。確かにフットサルは大変普及して進歩は目覚しいと感じます。特に競技レベルは著しく高くなりました。
やはり審判がその進歩についていけていないと思います。
ですが、僕ら民間レベルではついていっていると思います。

協会主催の選手権やリーグ戦は頻度は増えてきています。
それでも多くて1ヶ月に2回〜3回ではないでしょうか。
僕らは毎週土日、祝日があれば週に5回も6回も大会をする事になります。当たり前ですが、そうなれば審判の回数も増えます。
僕は週4回月16回計算で年間で192日間は審判しています。
1日10試合で1920試合の計算です。正確に計算すればもっと多いです。

トップレベルと民間のエンジョイを比べても意味がないと言う人はいるかもしれませんが、僕は違います。トップレベルだろうが、エンジョイレベルだろうが、試合にかける真剣さは変わりません。
その真剣さを感じてジャッジする事の責任感ってかわりませんよね。それを感じれる事がいわゆる経験だと思います。

こんな事言ったら怒られちゃうかもしれませんが、現状の審判は圧倒的に経験が足らないのではないかと思います。
サッカーでは十二分な方も多くいるかと思いますが、しかしフットサルでは上手く言ってないのは事実です。

元来協会と民間はさほど関係はよくないことが多いです。
民間で審判することを快く思ってない協会関係者もいると耳にします。
でも本当にフットサルや審判環境を良くしたいと考えるなら、お互いを尊重し合うべきで誰の為のフットサルなのかと考える事が優先だと思います。

吹けない人や吹く自信がない人は是非民間で吹いてみたらいかがでしょうか。恥ずかしい事なんて一切ないですし、協会には属さないでも素晴らしい審判は数多く存在します。皆さん謙虚に僕のような人間の話にも耳を傾けてくれます。その謙虚さが審判にとっては大事だと思います。傲慢でも下り過ぎてもいけません。選手や第3者からの意見や反応を感じそれを受け止められる謙虚な姿勢が大事ではないでしょうか。
そういった事は民間で感じ協会で還元する。僕はこれで良いと思います。結果選手のためにもなります。

それと審判は決して手を抜いてなんかいません。
それはどんな試合でもそうだと思います。
だから決して責任や自覚を放棄しているわけではないんです。
ただ賭ける思いは選手と違うかもしれません。
それがちょっとした行き違いにはなるかもしれません。
でも僕は思います、初めからゲームを壊そうと思って審判している人なんていません。そんな人審判になろうとすら思わないでしょう。
激しいゲームになればなるほど先ほどの責任や自覚は揺らいでしまうかもしれません。それが揺らぐことない審判がいい審判なのでしょう。。。でも1度でも審判を経験した人はわかると思いますが案外簡単にそういった物は揺らいでしまいます・・・
だから少しでもいいので、みんなが嫌がるような試合を審判すると言うだけでも敬意を表してもらえたらとも思います。

ただ審判だけではなく選手にも問題はあるとおもいます。
ただ審判に文句言うのは簡単です。ルールを知って状況を感じてください。そして色々な解釈があります。ですので感情的にならず耳を傾けてください。そして審判が悪かろうと暴力、暴言に出るのはやめてください。それは愚です。
やり返すのもやめてください。さっきやられたからって言うのは、自分がファールをする理由にはなりません。それは完全に自分が未熟だからです。やり返すのならプレーでやり返してください。
1度足蹴られたら、2度抜いてください。3度引っ張られたら、4度ゴールを決めてください。
終わった後はノーサイド精神を忘れないでください。
そして何より負けたことを審判のせいにしないでください。

Jリーグではリーグが始める前に審判講習があると聞いています。
僕はフットサルでもそれが必要だと思います。
関東や都道府県リーグでは開幕前に各チームごとに全員参加で審判とのミーティングを持つべきです。
そこでしっかりと意見交換すればコミュニケーションも取れるし、いい方向にいくはずです。
そこで審判は方針を示すべきです。現状何がファールで何がファールじゃないかも非常に曖昧です。
そういった中ではっきりと方針を示せば選手だけでなく審判もわかりやすいのではないでしょうか。
フットサルの審判に一番欠けている意志の疎通を高めるにはとても大事だと思います。それは試合を審判する2人だけでなくフットサル界全体の話だと思います。全ての審判がある程度共通理解がないもの絶対問題だと思いますから。

ながながと駄文になってしまいましたが、思わず思ってることを書いてしまいました。
これを読んで不快に思った方もいるかもしれませんが、それはフットサルを案じてのことですので聞き流す程度にお願いします。

それと一番に気になるのは、ファイルとボツワナのチーム間のしこりや個人でのしこりが起こる事です。でもそれはプロとして試合での事は試合で終わってるだろうと思います。

そしてそして僕はそろそろ協会へ挑戦してみたいと思ってきました・・・


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